愛知県岡崎市の大樹園・鈴木俊則氏に師事しました。「やるからには日本一の盆栽屋に行きたい」と父に告げたところ、いろいろな人々の仲介によって実現したようです。(たぶん、父は相当苦労したと思います。)
これは後で聞いた話ですが、親方が私を弟子にするか迷っているとき、たまたま大樹園の野球チームを作った頃と重なっていて、「じゃあ、野球ができるんならいいか」というなんとも軽いノリでOKしたと聞きました。
とにかく盆栽の樹種もわからない、ノウハウも一切勉強していない、真っ白な状態でしたから、正直最初は困りました。
体力的にはかなり自信があるほうでしたから、体を使って汗をかくことは平気でしたが、親方の指導法は「とにかく自分で考えて仕事しろ」という、いちいち指図しない方なので、自分で本を読んだり先輩から聞き出して仕事をしていました。とにかく、毎日頭の中は汗でびっしょりでした。
親方の盆栽に対する感性ですね。やはり並外れた感性の持ち主で、これに触れられたことが一番ですね。それと、観察力です。何事も穴が開くほど見ていたら、何かその先が見えてくる。
盆栽で必要なのは、やはり感性と観察力ではないでしょうか?
低迷時期を迎えている盆栽界では、社会が受け入れなければ自然淘汰されるだけです。しかし本当にそうでしょうか?「癒し」という言葉がもてはやされている時代、私は盆栽というこだわりのある個性が逆に求められるんじゃないかと思います。
私は一人でも私の感性をわかっていただけるお客様がいらっしゃる限り、頑張り続けたいと思っております。